認定こども園 栄幼稚園

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認定こども園 栄幼稚園

当園は、保護者様に園の理念や方針をご理解頂くことが重要だと考えております。

入園をお考えの方は、ホームページの内容を全てお読みいただくか、一度園を見学又はお尋ね下さい。

水と緑と太陽と

太陽

栄幼稚園は昭和22年(1947年)創立以来、
一辺倒な教育・保育はせず、仏教の理念に基づき、
自由な遊びと課題保育を大切に
調和のとれた教育・保育を行っています。

これらのことを大切に幼稚園教育要領の五領域
(健康・人間関係・環境・言葉・表現)を修め
「知・情・意」のバランスのとれた幼児教育・保育、
更に心身共に健康で「がまん」強い子、
また自発的に子ども同士が互いに補い合える
人格形成の教育・保育に取り組んでいます。

仏教の理念「中道」とは

About of 「Chudo」

【中道】とは

仏教の考え方で両極端に分かれた意見や考え方(ものの見方)がある中にあって、 どちらの端の極端な意見や考え方に片寄ることなく 正しい「中」の意見や考え方(ものの見方)を心がけ実践すること。 片寄らない。正しい道を行くこと。いい塩梅。いい加減。

つまりバランス・調和の大切さを表しています。

保育者にとっても、保育の場面の中で子どもの成長や、
その時の子どもの状況など必要に応じて片寄ることなく、
バランス・調和を正しく判断し、
最適な教育・保育を提供することはとても重要です。

これが子どもの成長の基礎となり、
より良い人格の形成に繋がると考えています。

幼稚園教育・保育要領の「五領域」とは

About of 「5 Region」

幼稚園教育・保育要領の「5領域」とは、
「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つからなり、
当園はこの「5領域」に基づいて日々の保育を行っています。

幼稚園教育・保育要領の「五領域」

健やかな人生(命)を
育むために、
この5領域が
基いとなります。

【健康】

健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力を養うこと。

【人間関係】

他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人とかかわる力を養うこと。

【言葉】

経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養うこと。

【環境】

周囲の様々な環境に好奇心や探求心をもってかかわり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養うこと。

【表現】

感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して、豊かな感性や表現する力を養い、創造性を豊かにすること。

これら5つの領域はそれぞれが独立しているものではなく、 上図のようにリンクし合い、総合的に学び取っていくものです。 そして、そのリンクし合う5つの領域の中心にあるのは“命”。 大切な “命”を永らえ、より豊かな人生を送ることができるよう、 園児は遊びや生活などの具体的な活動を通して、 生涯にわたる人格形成の基礎(心情・意欲・態度)=「生きる力」の基礎を培っています。

【知・情・意】とは

About of 「Chi, Jo, I」

人間の精神活動の
根本である、

知性
感情
意志

3つである。

幼稚園教育要領

Curriculum Guidelines

幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、 幼稚園教育は、学校教育法に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とする。

このため教師は、幼児との信頼関係を十分に築き、幼児が身近な環境に主体的に関わり、 環境との関わり方や意味に気付き、これらを取り込もうとして、試行錯誤したり、 考えたりするようになる幼児期の教育における見方・考え方を生かし、 幼児と共によりよい教育環境を創造するように努めるものとする。 これらを踏まえ、次に示す事項を重視して教育を行わなければならない。

  1. 幼児は安定した情緒の下で自己を十分に発揮することにより発達に必要な体験を得ていくものであることを考慮して、幼児の主体的な活動を促し、幼児期にふさわしい生活が展開されるようにすること。
  2. 幼児の自発的な活動としての遊びは、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習であることを考慮して、遊びを通しての指導を中心として第2章に示すねらいが総合的に達成されるようにすること。
  3. 幼児の発達は、心身の諸側面が相互に関連し合い、多様な経過をたどって成し遂げられていくものであること、また、幼児の生活経験がそれぞれ異なることなどを考慮して、幼児一人一人の特性に応じ、発達の課題に即した指導を行うようにすること。

その際、教師は、幼児の主体的な活動が確保されるよう幼児一人一人の行動の理解と予想に基づき、 計画的に環境を構成しなければならない。 この場合において、教師は、幼児と人やものとの関わりが重要であることを踏まえ、 教材を工夫し、物的・空間的環境を構成しなければならない。 また、幼児一人一人の活動の場面に応じて、様々な役割を果たし、 その活動を豊かにしなければならない。

大事にしている教育保育の心

philosophy

幼児期は「体全体で学ぶ時期」「遊び」こそ大切な「学び」です

「遊び」と聞くと、大人は「反・勉強」をイメージし、「遊びよりも勉強を」と遊びを軽視します。しかし、幼児期においては、実は「遊び」こそが大切です。日々の「生活体験」や「遊び」を通して体験していくことが幼児期の学びの特徴です。幼児期は「文字」を通しての学びではなく「遊び」を通しての学びです。抽象的ではなく具体的な「遊び」が学びにつながり、身体全体を使っての「遊び」が学びにつながります。それが幼児期の発達に即した学びです。

「遊び」➡「まねび」➡「学び」

栄幼稚園は、学校のように机に向かって学ぶことは幼児期にふさわしくないと考えています。身体全体を使って遊ぶ、子ども本来の成長を大切にする教育保育を実践しています。

「非認知能力」は、「遊び」の中で育まれます

近年、文部科学省では、学校教育の学び方について次のように位置づけています。「認知能力」の学びと「非認知能力」の学びです。「認知能力」の学びとは、学んだ結果を数値等で評価可能な学び方で即ちその学びを数値に置き換えて評価します。例えば、学んだことがどのくらい理解しているかを知るためにテストをします。その方法により点数化してその結果がその子の学んだ結果として認知されるわけです。この学び方は文字を通して学ぶ、いわゆる知識や読み書きといった「学力」に相当する学び方、小学校以上の教育です。

それに対して、数値等では表すことのできない学びを「非認知能力」と言います。数値に表すことが困難なものとは「やさしさ」「譲り合う心」「ものを大切にすること」「物事に興味関心を抱くこと」「がまんする力」「一生懸命ものごとに取り組むこと」「喜怒哀楽に心が共鳴すること」「人を好きになること」等々です。これらのことはすべて「心」に関わることであり、幼児期に遊びなどの実体験を通して得られる、「心」の学びです。

未就学前の学びを「非認知能力」と位置づけることが、幼児教育の特徴です。これらの学びから、『自ら興味・関心や意欲を保ちながら、周囲との関わりの中で、粘り強く物事に取り組む力』が人格の基礎を培うものとなり小学校以上の学力に形成されるのです。人は、「心と知的」の調和のとれた人が理想です。

心を育てよう 「心の知能指数」

社会的に成功を収めた方々に共通するのが、「心の知能指数」EQの高さだと言われます。自分の感情を上手に安定させたり、人の期待と自分のやりたいことのバランスを取ったり、失敗したときにうまく切り抜けられたりといった、自分の心を定常状態に保つ力が、これからの社会には求められます。人生の基盤を作る幼児期にこそ、この「心を育てる」ことが大切なのです。

栄幼稚園では、仏教の理念に基づき、心の教育を大切にしています。幼児期の子どもの育ちは、「心の育ち」から始まります。心が育って、その心を基盤としてあらゆる知能が育つのです。この順番は守られなくてはなりません。子どもたちは毎朝、お地蔵様(子供を守る仏様)に手を合わせ、お祈りから一日が始まります。心を育てます。

幼児教育の創始者、フリードリヒ・フレーベル(ドイツ人1837年世界で初めての幼稚園創設)は、「自然環境の中で宗教性に基づいた情操教育は、この時期でなければならない」と、宗教に基づいた倫理、即ち「心の育ち」はこの幼児期が大切であり、それを育てるのは「遊び」であるということを提唱しました。そして、たくさんの体験を積み重ね、友だちと力を合わせたすばらしい毎日を過ごします。

「遊び」から「学び」が、小学校への円滑な接続を生み出します

2018年4月、文部科学省は、幼児教育と小学校教育双方で育てるべき内容を「資質・能力」で一貫させました。この「資質・能力」を、幼児期は「遊びを通して」身につけるのです。

1.【学びに向かう力、人間性など】さまざまなことに意欲を持って粘り強く取り組み、目標に向かって努力できる力や、思いやりや安定した心を持つ。2.【知識・技能】豊かな体験を通して、感じたり、気づいたり、わかったり、できるようになったりする。3.【思考力・判断力・表現力等】気づいたことやできるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり表現したりする。

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

「幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿」は、5歳児の後半(小学校の入学前)までに育みたい姿を10項目として具体的に整理したもので、幼稚園、保育所、認定こども園共通の指針です。

栄幼稚園では、この「10の姿」を、総合的な体験によって育つ教育保育をしています。

  • 健康な心と体
  • 自立心
  • 協調性
  • 道徳性 規範意識の芽生え
  • 社会生活との関わり
  • 思考力の芽生え
  • 自然との関わり・生命尊重
  • 数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
  • 言葉による伝え合い
  • 豊かな感性と表現

※これらはすべて入学までに達成しなければならないという意味ではありません。

「自由遊びの時間」と「課題保育(一斉保育)」の両方をバランスよく、そしてチーム保育を大切にしています。

教育・保育の形態には、「自由保育」と「一斉保育」があります。

「自由保育」は、子どもの主体性を重んじ、子どもたちが自由に、好きな遊びを選んで活動することを中心とした保育で、子どもたちが時間の許す限りたっぷりと遊び込む中で、自主性が身につき、創造性や集中力、持続力などを育くむことができます。

一方、「一斉保育」は、子どもの育ちに対する保育者の思いや願い、保育のねらいや目的に合う活動を保育者が選び、計画を立て、それを基に子どもたちが一斉に同じ活動に取り組む保育形態です。同時にたくさんの子どもたちに指導できるので、効率よく知識や技術を学ばせることができます。また、子どもは自分の興味・関心に関わらず、友だちと一緒に様々な活動を経験することができます。そして、それにより社会性や協調性、忍耐力などを育くむことができます。

このように「自由保育」と「一斉保育」それぞれにメリットがありますが、反対に、どちらか一つに偏ってしまうと足りないところが出てしまいます。そこで、栄幼稚園では「自由遊びの時間」と「課題保育(一斉保育)」の両方の形態を取り入れ、どちらも大切にしながら、調和のとれた教育・保育を目指しています。

栄幼稚園の保育者は、一人ひとりの子どもたちをよく理解し、温かく受け止めながら成長を導くことを大切にしています。また、子どもたちの意欲や興味が高まり、多様な体験ができるための環境作りを日々心掛けています。 栄幼稚園は、教職員みんなで園児たちみんなをみていくことをモットーに、クラス運営も複数担任制のチーム保育を行っています。また、特別支援を必要とする園児には、保護者とよく話し合い関係機関と連携して、全職員で温かく対応しています。

小学校の学びの領域にはあえて立ち入りません。
そして、「絵本」や「お話」「おしゃべりタイム」も大切にしています。

栄幼稚園では、小学校の領域には立ち入って文字や数字を教えることはしません。

「形」を「言葉」に置き換える抽象的概念の理解は、6〜7歳になって可能と専門家は指摘します。むしろ、小学校の入学前の時期は、生活体験を基にした経験をたくさん積むことが大切なことだといわれています。経験を重ね親しんできた「形」が、「言葉」として書き表すことが出来る様になります。この順番で発達をとげることが、何よりも大切です。

この順番は変えてはならないと考えています。むしろ、「絵本」や「お話」「おしゃべりタイム」の楽しさをたっぷりと味わう。美しい言葉を聞いて味わい、絵本の中に表現されているものを楽しむ。「外遊び」、「ごっこ遊び」、「みたて遊び」はもとより、「絵本」や「お話」「おしゃべりタイム」の中にあるものを、想像性を発揮して読み取りを楽しむ。楽しいお話を聞いたり、話したり、たくさん聞く。その事が、文字や数字の習得のためにも必要な力となっています。「育みたい10の姿」が、すべて含まれています。

栄幼稚園の子どもたちは、小学校入学に必要な文字や数字を、文字遊びや絵本などを通して自然に身につけて卒園しています。栄幼稚園には、たくさんの絵本や図鑑があります。自由にたっぷりと絵本や図鑑にふれることができ、毎日それぞれのお昼寝の時に絵本や本の読み聞かせがあります。

また、「あいまいさを楽しむ力」は、『何かに没頭し、夢中になること』によって芽生えます。目の前のことに夢中になることで、子どもは過程そのものの楽しさを知ることができるのです。例えば、砂場遊び、積み木、ブロック遊びまたはお絵かき、ごっこ遊び、見立て遊びなどを通して、想像と不思議の世界に没頭することものそのひとつです。様々なことに熱中、要は遊び込むことで楽しむことで、非認知能力の土台となる「あいまいさを楽しむ力」は、さらに大きく育っていきます。

共に生きる。特別支援を必要とする子と必要としない子が、互いに育て合います

認定こども園 栄幼稚園では、特別な支援を必要とする子は入園できないということはありません。 毎日の生活の中で、子どもたち同士が互いに刺激し合います。その刺激が、子どもたちの「内的力」を引き出すのです。

特別な支援を必要とする子は、友だちからたくさんの刺激を受ける日々を過ごします。保育療法ともいいます。 特別な支援を必要としない子は、幼い時から特別な支援を必要とする子と共にいることで、真のやさしさを学びます。

園は、「同じ年齢の子ども達が作り出す社会」です。そこで大切なことは、私たちが互いに違いを受けとめあって、「共に生きる」ことだと思います。違いを認め合い、互いに支え合い協力し合って生きることが尊いことです。それを、子どもたちは「共に生きる保育」の中で、生活を通して自然に学びます。 教職員も然りです。その目線において教育・保育に取り組みます。

ご案内

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認定こども園とは

幼稚園と保育園、 幼児教育と保育の両方の機能を併せ持つ、 地域における子育て支援事業を行う施設です。

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活動内容

栄幼稚園の「一日の流れ」や「年中行事」、 「延長保育・預かり保育」について分かります。

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小規模保育

0~2歳までの子どもを対象とした、 定員6~19人の小さな施設で行われる保育のことで、 規模の特性を生かしたきめ細やかな保育が可能です。

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